*非公開JRE (カプセル化) [#s632507e] 一般的にシステムフォルダにインストールされるJREとは別に、「V2C専用のJRE」をV2Cフォルダ内にインストールすることができます。 この独立したJREでV2Cを使用することをしばしば「カプセル化」すると表現されます。 詰まるところ、ランタイムDLLの同梱です。 #contents **目的 [#p71061b6] ***異なるバージョンのJREを共存させる [#a6066f8f] 非公開JREを使うと、JRE6, JRE7, JRE8といった異なるバージョンのJREを共存させる事ができます。 Javaで開発を行う人が「PCにJava 8をインストールしたいが、V2CはJRE7で動かしたい」という場合(※1)や、 会社や公共施設でインストールされているJREのバージョンを容易に変更できない場合などには非公開JRE(※2)が有効です。 ※1 Java8ではJava7時代の[[スクリプト]]の多くが実行できないため。 ※2 見えないように隠蔽したり、他者にアクセスされないという意味ではない。V2Cスレの方言のようなもの。 ***セキュリティ向上 [#pe5351c5] 2013年頃より、Javaアプレット実行前に警告が表示されるようになった他、ローカルへのアクセス等リスクのあるアプレットは 意図的にJavaのセキュリティ設定を変更しない限り実行できなくなりました(管理者権限による設定作業が必要)。 また、多くのブラウザでは独自に初期設定で無効化しています。 よって通常''セキュリティ面でのメリットはない''でしょう。 #region(古い内容) 現在、WindowsにおけるWeb経由のウイルス感染はJavaの脆弱性を悪用したものが最多という調査結果もあります(出典: [[CSIS>https://www.csis.dk/en/csis/news/3321/]])。 そのような脆弱性に対してV2C側で何か対策を講じたい時に、ローカルで使うJavaアプリごとにJREを独立させるというものが考えられます。 JREをシステムにインストールしない(非公開にする)ことによって、ある程度使用者が意図した場所のみでJavaが有効になります。 従って独立したJREでV2Cを使用することはそれなりに意味があると言えるでしょう。 //恐ろしく誤解が多いので補足。 ただし、ウィルスの感染ルートになりうるのはあくまで''ブラウザのアプレットプラグイン''であり、''V2CのJREを独立させるだけでは何の意味もありません。'' 最も重要なのはブラウザ用のプラグインを無効化することですが、念を入れるなら&color(red){システムからJREをアンインストール};してしまうか、最初からインストールしないという選択があります。 この場合、V2Cのインストーラ版を利用することにセキュリティ的な価値を見出すことができます。 また、何らかの理由でインストーラ版とは違うJavaのバージョンを使用したい場合、後述の方法で自家製の同梱版を作ることが可能です。 V2Cスレではこの自家製同梱版をカプセル化と表現しています。 #endregion **やり方 [#m3ba242c] JREを非公開にする簡単な方法は[[V2CのHP>http://v2c.s50.xrea.com/]]から''インストーラ版''をダウンロードし、インストールすることです。 以下は、インストーラ版を利用しない方法について記述します。 ***ランチャーのフォルダに非公開JREを置く場合 [#r52ca278] +[[Oracleのサイト>http://www.oracle.com/technetwork/java/javase/downloads/jre7-downloads-1880261.html]]から*.tar.gzをダウンロードする。(JRE6は[[こちら>http://www.oracle.com/technetwork/java/javase/downloads/jre6u38-downloads-1877409.html]]、JRE7は[[こちら>http://www.oracle.com/technetwork/java/javase/downloads/jre7-downloads-1880261.html]]、JRE8は[[こちら>http://www.oracle.com/technetwork/java/javase/downloads/jre8-downloads-2133155.html]]) ++Windows 32bit → &color(blue){jre-7uxx-windows-i586.tar.gz}; ++Windows 64bit → &color(blue){jre-7uxx-windows-x64.tar.gz}; +ランチャーのフォルダ(&color(red){V2C.exeがインストールされているフォルダ};)に&color(blue){jrew};フォルダを作る(既に存在している場合はSKIP) &color(green){※Linuxの場合フォルダ名はjrewでなくjrelです}; V2C\ ├jrew\ ├launcher\ └V2C.exe +展開(解凍)したフォルダをそのまま、jrewフォルダに入れる V2C\ ├jrew\ |└jre1.7.0_xx\ | ├bin\ | ├lib\ | ├COPYRIGHT | ├LICENSE | └・・・ ├launcher\ └V2C.exe +jrewフォルダの中に&color(blue){current.txt};を作成し、中身を''フォルダ名''(「jre1.7.0_&color(red){xx};」)に書き換える +jrewフォルダの中に&color(blue){current.txt};(文字コードはANSIまたはシフトJIS)を作成し、中身を''フォルダ名''(「jre1.7.0_&color(red){xx};」)に書き換える V2C\ ├jrew\ |├jre1.7.0_xx\ ||├bin\ ||├lib\ ||├COPYRIGHT ||├LICENSE ||└・・・ |└current.txt ├launcher\ └V2C.exe current.txt jre1.7.0_xx ***任意のフォルダに非公開JREを置く場合 [#cda35ff7] +[[Oracleのサイト>http://www.oracle.com/technetwork/java/javase/downloads/jre7-downloads-1880261.html]]から*.tar.gzをダウンロードする。(JRE6は[[こちら>http://www.oracle.com/technetwork/java/javase/downloads/jre6u38-downloads-1877409.html]]) +解凍して出てきたフォルダを好きな名前にして好きな場所に置く +ランチャーのフォルダ(&color(red){V2C.exeがインストールされているフォルダ};)にあるlauncherフォルダの中に&color(blue){v2cparms.txt};を作成(既に存在している場合はSKIP) V2C\ ├launcher\ |└v2cparms.txt └V2C.exe +v2cparms.txtに ''javahome=(置いた場所\好きな名前にしたフォルダ)'' を追記 引用元: [[Java+Swingによる2chブラウザ V2C_R65 >>592>http://anago.2ch.net/test/read.cgi/software/1386178992/592]] **補足 [#bedb9a80] ***.tar.gzの解凍について [#d8220caa] アーカイバによっては&color(#0000ff){*.tar.gz};を解凍すると''拡張子の無いファイル''が出てくることがあります。 この場合は出てきたファイルを再度解凍してください((上手くいかないときはファイル名の末尾に&color(#0000ff){.tar};を付けて解凍))。 ***Javaのバージョン確認方法 [#c90b74b8] #ref(./v2cver.png,around,right,75%) V2Cが使用しているJavaのバージョンは「ヘルプ」→「V2Cについて」より確認できます。 #clear **関連サイト [#ea5e3949] -[[Java SE at a Glance>http://www.oracle.com/technetwork/java/javase/overview/index.html]] -[[Java SE Downloads>http://www.oracle.com/technetwork/java/javase/downloads/index.html]] -[[2ちゃんねる ソフトウェア板 JREスレ>http://dig.2ch.net/?maxResult=50&atLeast=1&Link=1&AndOr=0&Sort=5&Bbs=G_pc&924=0&password=dig&keywords=Java+Runtime+Environment+Part]](Javaの脆弱性などに関する話題はこちら)